外国為替(FX)市場は非常に複雑で、多くの要因が価格に影響を与える。その点を踏まえて本記事では、勝率を少しでも上げるための銘柄選びから取引スタイルについて考えていく。
取引できる銘柄の種類について
FX会社によって取り扱いできる銘柄の数が異なるが20種類程度扱っている会社が多いようだ。松井証券FX(20銘柄)、DMM FX(21銘柄)。
世界3大通貨である米ドル・ユーロ・円と経済が安定してる先進国の通貨は、取引量が多く安定した通貨である。それに対して、限られた地域で取引される通貨をマイナー通貨と呼び取引量が少なく価格の変動が激しいという特徴がある。
メジャー通貨
- 米ドル(米国)
- ユーロ(EU)
- 円(日本)
- ポンド(英国)
- 豪ドル(豪州)
- スイスフラン(スイス)
代表的なマイナー通貨
- トルコリラ(トルコ)※
- 南アフリカランド(南アフリカ共和国)
- メキシコペソ(メキシコ)
つまり米ドル/円やユーロ/米ドルといった銘柄同士での取引では、価格の変動が少なく安定する。それに対して、トルコリラ/円やメキシコペソ/円取引では、価格の変動が激しく値動きが激しいがスワップポイントがたくさん貰えて人気が高いのも特徴だ。
メジャー通貨×メジャー通貨
メジャー通貨×マイナー通貨
この2つの組み合わせで取引出る
スワップポイントで生きていくには?
松井証券FXをみると1万トルコリラ/円あたり1日30円のスワップポイントが発生する日が続いています
現在の為替レートで考えると1万トルコリラを所有するのに5.24万円が必要
1万トルコリラを所持してるだけで毎日30円貰えると仮定すると、年間で10950円
10950÷52400=0.2089≒0.21
つまりトルコリラの価値が円に対して年間21%の下落が無い限り、スワップポイントだけで利益が出てしまうということです。
トルコリラはマイナー通貨であるため、値動きが激しくこの1年間で円に対して30%近く下落しています。スワップポイントだけを考えて通貨を選ぶのはリスクが高いように感じます。
米ドル/円のスワップポイントの場合
松井証券FXを参考に1万通貨で240円/日のスワップポイントが発生するとして考えます。
11/15日の為替レートを参考に1万ドルに必要な金額は150.56万円になります。
1日240円、年間87600円のスワップポイントが発生することになります。
アメリカではインフレ解決のために高金利が続いているため、かなりのスワップポイントが発生しているようです。1年前と比べて円安が進んでいるので、1万ドル買っていたらウハウハでした。
為替利益が約11万円。そしてスワップポイントを大量。銀行の外貨預金と比べたら、FXレバレッジ1倍の方が圧倒的に良かった。👈僕は外貨預金で買ってしまっていた
以上をまとめると、スワップポイントだけで銘柄選びをするのはとても危険であるが
利益は充分に狙える可能性があると考える。
スプレッドについて
FXでは通貨の売買するときにスプレッドという売値と買値の差額が発生します。
下の図は松井証券FXドル/円取引時から引用
この場合売りと買いに0.002円の差があり
スプレッドは0.2銭となります。
もしレバレッジ無しで10000ドルを円と取引すると20円のスプレッドが発生することになります。
このスプレッドがFX会社の利益になる仕組みなので、実質的には取引の手数料ということになります。
外貨預金の為替手数料と比べると1000倍も安いのでお得感がすごい!
銀行で外貨預金するよりもFXレバレッジ1倍で取引した方が絶対よさそう!
三井住友銀行の店頭で1万ドル外貨預金したいと考えたときには、為替手数料だけで10000万円。ドルを円に戻すときにまた1万円!合計2万円も手数料がかかることを考えるとFXは滅茶苦茶魅力がある。
FXは手数料が安いと言っても、何度も売ったり買ったり繰り返す場合はその都度スプレッドが発生するのでスプレッドの高さは無視できないです。
松井証券FXスプレッドを参考にどの銘柄で勝負できるか考えていきたいと思います。
👆の表と2023年11/15日の為替レートを参考に1万通貨取引時の必要な金額やスプレッドをまとめた。
トルコリラは固定スプレッドが無かったので宿所スプレッドを参考に考えると
1TRY5.3円で1万通貨取引で53000円が必要。スプレッドは150円!
スプレッドだけを考えると、メジャー通貨同士の取引が安い!
国の情勢について
為替の値動きに国の情勢が物凄く関わってきます。例えば米国ではコロナ渦にお札を沢山刷って、配りまくり、経済活動が再開すると需要が爆発してインフレが進んできた。急速なインフレを止めるために金利を上げて市場に出回ったドルを回収してきた。その結果、ドルを買う人が爆増し、金利の低い円からドルに移ることで円安ドル高が進んできた。
つまり通貨価値の変動には、各国の情勢が強く関わってくるため、FXで勝率を上げるためには情報を入手しやすい国の通貨で取引することが重要だと考える。
日本人日本住なら決済通貨円を扱おう!
米ドル/円が一番身近な通貨ペアになるが、それ意外も検討する余地はある!
まとめ
メジャー通貨×メジャー通貨の取引では
・流通量が多く相場が安定してる
・スプレッドが安い
・情報量が多いので値動きが分かりやすい
メジャー通貨×マイナー通貨取引では
・流通量や相場の安定感に欠ける傾向
結論
米ドル/円が日本人的には一番攻略できそうな銘柄だと感じた。しかし、ここでの情報を鵜吞みにするのではなく、通貨ペアのメリットやデメリットを考慮したうえで、トレードしながら各自が考えていくべきである。