ファンダメンタルズ分析とは、経済指標の発表や、各国の要人発言を参考に、値動きを予測することです。ファンダメンタルズ分析にあたって注目すべきものを3つ紹介していきます。
消費者物価指数(CPI)
一般消費者世帯が購入するモノやサービスの総合的な価格の変動を表す指標です。
季節や天候で価格が変動する生産食品は外して考えます。
消費者物価指数をみればインフレ率が分かります。
インフレ率が高ければ景気が過熱気味で、インフレ率が低ければ景気が低迷気味と予想できる。
日本では19日がある週の金曜日、アメリカは毎月15日前後にデータを公表するので注目必須!
アメリカCPIの現在
インフレを止めるために金利を上げ続けてきましたが、ついにインフレが高止まりしたとデータから読み取ることができ、ここから物価が下がっていけば金利を低下させドル高が止まるのではないかと予想することができる。
GDP(国内総生産)
一定期間にその国内で生産されたモノやサービスの合計額のこと。サービスや商品などを販売したときの価値から、原材料や流通費用などを差し引いた価値。
世界中同じルールで計算している指標なので経済の動きを比較するのに役立つ
日本は世界3位の経済大国と持て囃されてきたが、人口が多いだけで一人当たりで計算すると32位と落ちぶれて行ってるのが分かります。
高齢者の割合が増加し、労働者人口も減っていってるため、このまま経済大国の立場を維持していくことは難しそう。
国の経済状況を把握するためには、さらに物価の変動も考慮することが大切であり名目GDPと実質GDPという2つの指標に分けられる。
❶名目GDP
インフレが起こって貨幣価値が下がっていたとしても、考慮には入れないGDP
❷実質GDP
貨幣価値の変動を考慮に入れて計算するGDP。より正確な経済成長状況を把握するためには、実質GDPを使う。
シンプルに単価×価格がGDPと考えた場合、物価が3倍になったら経済規模も3倍になるわけでは無いため、実質GDPの方がより正確な経済状況を表している。
アメリカの雇用統計
基本的に雇われている人が多いほど、個人消費が拡大するので景気が良くなる傾向があります。
毎月第一金曜日に発表される指標
・失業率
・非農業部門就業者数👈20万人が好悪分岐点
・平均賃金
・労働参加率
・広義の失業率
・長期失業者の割合
・週労働時間
いろんな角度からデータを読み取り景気の動きを予想しよう